疲れすぎてるので紹介のみ。

引越しの最中に本を手に取り作業が止まる。よくあることだ。 豊崎光一『ファミリー・ロマンス』のボードレールとメリヨンとジューヴに関するところだけ拾い読み。 メリヨンに同一化する批評家=詩人ボードレール、そのボードレールに同一化する批評家=詩人…

お勉強を続けるために

野村正實『雇用不安 (岩波新書)』再読、西谷敏『規制が支える自己決定―労働法的規制システムの再構築』購入。 できれば労使関係史を勉強したい。これを参考に。

嵩張る

デカイ本の扱いに困る。家に置いておくと壮麗だが、ダンボールは底が抜けそうになるし場所はとるし・・・でも高い金かけてかったから愛着あるから手放したくはない。 藤原書店のアルチュセール『哲学・政治著作集』やヤン・ムーリエ・ブータンの伝記、、、E…

勉強

今更だけど、とても勉強になった。 田中秀臣『経済論戦の読み方 (講談社現代新書)』 岩田規久男『日本経済を学ぶ (ちくま新書)』 経済本だけど、「りふれvsコウゾウカイカク」は政治倫理・政治哲学のネタとしても読める。

生=死と変身

豊崎光一「En marge―汎詩論(パンポエイミスム?)のために」でこんな話が紹介されていた。アンドレ・ブルトンはあるエッセイ(「上昇記号」)で芭蕉と其角の話を引いているという。どのような話か。 其角の「赤とんぼ羽をむしれば唐がらし」という句を芭蕉…

「出会い」についての抽象的なメモⅠ

出会いは偶然であり、起こったかもしれないし起こらなかったかもしれない。ただその結果が、結果の連鎖が、世界を偶然性という事実において成り立たしめる。 世界とは成し遂げられた事実であり、そこではいったん事実が成し遂げられると、<理>、<意味>、…

豊崎光一/ヴィクトール・セガレン『方位なき方位 底なき井戸』

豊崎光一/ヴィクトール・セガレン『方位なき方位 底なき井戸』読了。簡単な著者紹介はこちら。 以下、メモ。 本書はセガレンの"Steles"(『碑』)に収められた詩全75篇のうち14篇、それに加えて豊崎光一の「方位なき方位 底なき井戸」という文章と渋沢孝輔…

金史良「光の中に」

金史良「光の中に」再読。 光の中に―金史良作品集 (講談社文芸文庫) もしくは青空文庫 著者についても青空文庫を参照してください。 「光の中に」は1940年上半期芥川賞候補となった著者の代表作。 葛藤を抱える「南(みなみ=ナン)先生」と「山田春雄」少年…

花田清輝『鳥獣戯話』

『鳥獣戯話』読了。おもしろかった。鳥獣戯話・小説平家 (講談社文芸文庫)作者: 花田清輝出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/10/03メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る僕が読んだのはかつての講談社文庫版。『小説平家』はなし…

本購入、そして髪を切る

メタフラシス―ヘルダーリンの演劇 (ポイエーシス叢書)作者: フィリップラクー=ラバルト,Philippe Lacoue‐Labarthe,高橋透,吉田はるみ出版社/メーカー: 未来社発売日: 2003/10/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る購入。挫折…

メモ

『歌の祭り』ル・クレジオ/管啓次郎 訳 岩波書店 インディオたちの生活の美しさと秘められた知恵,そして深遠な宇宙観――.若き日のル・クレジオにまったく新しい宇宙と生き方を開示した,パナマのエンベラ族との出会いを語る表題作をはじめ,30年来著者が一…

徹夜しようかしまいか

考えながらパソコンの前に(机の前に)張り付いて読書してるわけだが。今まであまりにのんびりゆったりだらだらぐだぐだした生活を送ってきたから、それが終わるのが悲しいのだろう。こんな意味不明の徹夜生活を送れるのも最後だろうな、必要に迫られた徹夜…

「修羅」読了

石川淳「修羅」を読了。講談社文芸文庫『紫苑物語』所収。 応仁の乱真っ只中の都に蔓延る足軽ども、その足下には「人間と縁の切れた」死骸の数々。 そんな世相において、家から逃れた「山名の姫」胡摩は、高名な禅師一休宗純のもとを経て、足軽よりさらに下…

神野志隆光『「日本」とは何か 国号の意味と歴史』読了

神野志隆光の『「日本」とは何か (講談社現代新書)』を読了。 「日本」という国号がいつ、どのような状況で、どのような価値を担い成立したか、どのように変奏されてきたか。 『古事記』『日本書紀』読解が中心となるので、同著者の『古事記と日本書紀 (講談…

講談社文庫のままだったら安かったのに・・・

古本屋に注文していた花田清輝『鳥獣戯話』が届く。500円+送料130円。1977年刊行の講談社文庫版。講談社文庫にあった純文学系統を文芸文庫で復刊してるんだろうけど、値段がねぇ。 とりあえず石川淳『紫苑物語』の「修羅」を読み次第こちらに移りたい。そし…

↑の補足

捨て置いてあったノートをパラパラ見てたら、百川敬仁『内なる宣長』から「もののあはれ」についての引用があった*1。以下引用は『内なる宣長』より。 生きて行く上でぶつかる、この世のさまざまの解決不可能な二項対立を肯定し、それによって生ずる苦しみや…

「八幡縁起」

石川淳『紫苑物語』講談社文芸文庫所収。 設定はいつの時代かはっきりしないが、古代であろうことはたしか。賊に集落を襲われ一人生き残った男は、里を捨て岩山の中で暮らし始める。石別(いしわけ)と呼ばれることになる彼は、山で狩を行い岩穴の中で皿、椀…

「八幡縁起」読了

「八幡縁起」読了。講談社文芸文庫『紫苑物語』所収。感想は明日。

一年生から始めよう

ロールズの道徳哲学講義を講読するための予習、というかほんとは復習なんだけどほとんど忘れているので・・・ まずは一年生レヴェルから。田中成明『法理学講義』、川本隆史『ロールズ』を引っ張り出して拾い読み。 次に未読だったRawlsの"Two Concepts of R…

みうらじゅん久々のヒット

正月に買って実家に忘れていった本たちが郵送されてきた。その中の一冊を読む。正しい保健体育 (よりみちパン!セ)作者: みうらじゅん出版社/メーカー: 理論社発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 203回この商品を含むブログ (210件) を見る…

「秋成私論」

新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫) もしくは 安吾のいる風景・敗荷落日 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 秋成の文章についてこう述べている。 美文とは違う文章の性質がはっきりとみとめられるでしょう。この文章は今でも生きてうごいている。こ…

「紫苑物語」

石川淳『紫苑物語』講談社文芸文庫が届く。古本で500円、送料210円。 今日は「紫苑物語」のみ再読。このブログ始めてからだけで三回目。紫苑物語 (講談社文芸文庫)作者: 石川淳,立石伯出版社/メーカー: 講談社発売日: 1989/05/05メディア: 文庫購入: 1人 ク…

独り言:読書計画

これからじっくりと読んでいきたいもの。すぐに脱線するのでここにメモ。 すぐに手に入るものを優先して選んだ。 ほとんど既読だがもう一度じっくり読まねば。さあどれくらい時間かかるんだろ。中野重治「歌のわかれ」(1939)「村の家」(1935) 横光利一「旅愁…

お勉強の備忘録

ロールズ 哲学史講義 上作者: ジョン・ロールズ,坂部恵他出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/02/28メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (18件) を見る買ってじっくり読まなきゃねぇ・・・お金があれば。。。いずれ出る下も合わせたら…

TVの話は↑のエントリーだけにしてマジメな読書記録でも

清水高志の本は第一章だけ読む。ライプニッツ読解について。抽象的でライプニッツの基礎知識がいる。近所の図書館でクセジュ文庫の『ライプニッツ』を借りる。ライプニッツ関係がこれしかなかった。第二章は「ロマン主義と批評」。 あと、よく言われてること…

美学の入門書ってどれよ。

積読だった清水高志『セール、創造のモナド―ライプニッツから西田まで』を読み出す。積読本をいくつか消化できているだけでもこの日記を始めた意義があったのかな。 Serresは、バシュラールとの関係で初期の翻訳をいくつか読んでいたのでスラスラ読めるかと…

冬に思い出す詩

Emily Dickinsonの詩。 THERE’s a certain slant of light, On winter afternoons, That oppresses, like the weight Of cathedral tunes. 4 Heavenly hurt it gives us; We can find no scar, But internal difference Where the meanings are. 8 None may …

酔っちゃってるから眠れるまでやることないな

横光利一「機械」再読。酔いが更に回るかんじ。横光の中では『上海』と同じく好きな作品。 古本屋で中井正一全集3『現代芸術の空間』を50円で購入。状態最悪なのでこの値段も納得。たしかZ会だったと思うが現代文の問題集に『美学入門』が使われていて、それ…

粗雑なメモ:山城むつみ「万葉集の「精神」について」(『文学のプログラム』所収)

『万葉集の精神』が万葉のテクストを読んだその読み方の要点は、時局と歴史の二つであった。保田は眼前の時局の「危険」と、遠い過去の歴史にある「危険」とを合わせ鏡にし、『万葉集』をその間に据えて読んでいた。二つの鏡の熱い相互反射の中で万葉のテク…

メモ

『新潮』掲載の金井久美子のエッセイ「コーネルを媒介にして」を読む。すてき。