読了

渡辺治『憲法「改正」 軍事大国化・構造改革から改憲へ』 今までの渡辺治が積み重ねてきた憲法議論への取っ掛かりにも使える有意義な本。

購入

ル・クレジオ『はじまりの時』上 訳者は『金色の魚』の人。ちょっとセンチメンタルに過ぎる部分がないか(ほんのちょっとだけ)心配ではあるが、(どうせフランス語わかんないんだし)何よりも翻訳刊行されたこと自体を喜びたい。 忙しくてまだ読めてないけ…

初めてジュリストを買った。 ただし先月号。 ちょっとお勉強モードに入りました。 新しい六法も判例本も買わねば。 どこの六法がいいんだろう? ゆうひかく?いわなみ?さんせいどう?

Reading Baton

いつも愛読しているid:ryotoさんからbatonが。こんな辺境にまでくるとは・・・ お気に入りのテキストサイト(ブログ) アンテナのサイト。大学生とか院生のサイトがわりと好き。 今読んでいる本 レイナルド・アレナスの『めくるめく世界』 でも忙しくてあまり…

マヌエル・プイグ好きの人とお話した。 ぼくも好きなのだが、かなりの間再読してなくてディテイルを忘れていた。 でもその人は、細かいところまで覚えていて、すらすらと言葉が出てきた。 大西巨人しかり、淀川長治しかり。 鑑賞ってのはそうゆうもんなんだ…

「当事者も自由な相互批判の対象」なんて当たり前過ぎる言説は、歴史を捨象した議論としか言いようがない。 「何の」当事者か、そこを無視した当事者議論は抽象的に過ぎる。

ル・クレジオ『もうひとつの場所』

フランスのラジオで行われたインタビュー集。 初期の都会的(?)キチガイ的作品から、自然(イナカ)的調和的作品への移行を考える上でヒントになる。 やっぱり彼は変な(すてきな)ヤツだったということ、これは再確認。 「アフリカ」は「ヨーロッパ」を経…

なにはともあれ、

また石川淳を読み始める。 藤田省三、鶴見良行も平行。

鶴見良行と平行して藤田省三を読み始める。

とまあ、とりあえず何か読まねばならぬと思い、新雑誌らしい「アット」を購入。 柄谷行人の「革命と反復・序説」については、理論的には難しくてよくわからんが、トランスクリティークの延長なんであろう話。 上野千鶴子のインタビューはおもしろかった。介…

図書館で

土屋葉『障害者家族を生きる』を借りる。 プリーモレーヴィ『溺れるものと救われるもの』読了。

久しぶりに自分の金で本買った

レイナルド・アレナス『めくるめく世界』を買う。まだあんまり読んでない。それでも『夜明け前のセレスティーノ』を読んだ身としては期待せずにはおれない。

独り言

坂口安吾「日本文化私観」「イノチガケ」「信長」再読。「危機意識」「危機感」について考える。もちろん「北朝鮮の脅威」「中国の反日教育」というバカげた話ではなく。左派こそが危機感持つべきだ。もちろん、安吾のように、健全(?)に。

ただ列挙

最近読んだ本。 斎藤環『「負けた」教の信者たち』『ひきこもり文化論』 貴戸理恵『不登校は終わらない』(常野雄次郎との共著)『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』 立岩真也『ALS 不動の身体と息する機械』どれも、上野千鶴子・中西正司『当事者主権』…

ル・クレジオ『歌の祭り』

読了。 内容・装丁はよいのだが、解説がないのが残念。ル・クレジオ普及のためにもわかりやすい解説を書くべきだったのでは? 『黄金探索者』が見つからず困っている。誰か売ってくれ。

時間がない。

読書や勉強はしているがここには書か(け)ない。小説を読む暇がない。 読めたのはこれだけ。 北條民雄『いのちの初夜』 あとこれに行く。 『瀧口修造コレクション:夢の漂流物』 思ったより有名な作品が多くて面白かった。

もう一度、ル・クレジオ「ロートレアモン」より

まだ生命に似た、人おのおのが抱き自己と共に埋葬してしまう感覚と行為のあの総体に似た何か。一個の運命。一個の冒険、それも現実の冒険。一個の野生の思考。 ル・クレジオはたびたびインディアンやメキシコ原住民と生活を共にしそこへと回帰していく。たと…

ル・クレジオ「別人ロートレアモン」

ロートレアモンは文学史上−文学的にも医学的にも−稀有な症状=事件(ケース)であるが、それと同時に、常に無名に帰ろうとする「別人」がつねに生きている。この「別人ロートレアモン」を調査、分析、踏査、征服はできないとル・クレジオは言う。 未成年者ロ…

ル・クレジオ「ロートレアモン」より

どのイメージもすでに、言語への意志であるところのあの定着の努力によって歪められている。停めること、もろもろの変身の潮流を停めることが必要であり、虚しい機械の動きを中途で断ち切ることが必要だ。まずもって言葉で殺すことが必要なのだ、殺すために…

自分のためのお勉強メモ

論理の出発点はどこか 解釈の政治 齋藤純一「社会的連帯の理由をめぐって」(『福祉国家/社会的連帯の理由』ミネルヴァ書房)より 生の保障についての定義は、それを(再)定義する政治的過程から誰もが実質的に排除されていないという条件のもとで行われる…

メモ

『金時鐘の詩 もう一つの日本語』(もず工房)再読。 ヤンソギル・鵜飼哲・瀧克則・細見和之のシンポジウム、キムシジョンや野崎六助らのエッセイ。小野十三郎から受け継いだという短歌的抒情批判は重要と思われるので勉強したい。 以下は「化身」という詩 …

『「豊かな社会」日本の構造』に関する乱雑なメモ

渡辺治の『「豊かな社会」日本の構造』。1990年刊行。バブルがピークを越え崩壊への道をたどり始めた頃の本。まだ第一章しか読んでいないが、読みやすく、かつ刺激的な内容。ただ論の是非を判定する能力が僕には無いのでメモに留める。 著者は日本経済の特殊…

言い訳

石川淳と花田清輝を読むために、古典の勉強をしなきゃいかん。ここでもだいぶ前から言ってるが。 上田秋成、本居宣長に限らず江戸文学を、ひいては和歌を。文体研究(エクリチュール?)という点でも、たまに思いつきで書き連ねてる思想的側面でも、どうして…

石川淳「佳人」

石川淳「佳人」再読。 石川の処女作。「書くことについて書く」なんて修飾がピッタリな短編小説。構成の見事さはこの頃から変わらず。 以下思いつきメモ。 言表の物質性、生産性。語りが「虚構=現実」を作り出す。「わたし」とミサの関係がその例。 中心の…

地元のブックオフにて

三冊購入。すべて105円。 『現代日本の文学18 石川淳』(学研) 渡辺治『「豊かな社会」日本の構造』 小野善康『景気と国際金融 (岩波新書 新赤版 (660))』 石川本は、突発的に「鷹」が読みたくなったので衝動買い。持ってる本が全てダンボールの中から取…

図書館

地元の県立図書館に行く。全国でも有数の利用率を誇るらしい。たしかに、田舎の癖に、蔵書は比較的多い。 『福祉国家/社会的連帯の理由 (講座・福祉国家のゆくえ)』を借りる。立岩真也、後藤玲子、齋藤純一の論文はコピーを取る。 図書館では、出口裕弘 『帝…

古本で

後藤玲子『正義の経済哲学―ロールズとセン』注文。塩野谷祐一, 後藤玲子, 鈴村興太郎『福祉の公共哲学 (公共哲学叢書)』といっしょに四月までの宿題。

愚痴だろうな、これ

池袋のネットカフェというかマンガ喫茶で夜を明かすことになってしもた。 今日、知人の紹介で、年長の大学院生と、某出版社勤務の人と会った。 話が全く噛み合わなかった。両方と。 一人目。僕は、変身願望なんて全くありません。勝手に(僕の)深層心理(?…

今日も

武田泰淳『富士』の続き。忙しいのであんまり進まない。新幹線の時間のみ。 これは大学1年時の彼女にもらった誕生日プレゼントだったりする。安いプレゼントだが、他のプレゼントに比べ最も使用価値の高いモノだった。 「私、させられているのよ」という文…

「出会い」についての抽象的なメモⅡ

出会いの前の空虚、非実在的実在が、出会いの後に、実在的な世界へと「変身」すること。 たとえば、純粋なイメージが常に失われたものとしてしか存在せず、言語のもとにおいて、殺人犯である言語のもとにおいてのみ、イメージが存在しうること。(ル・クレジ…