美学の入門書ってどれよ。

積読だった清水高志セール、創造のモナド―ライプニッツから西田まで』を読み出す。積読本をいくつか消化できているだけでもこの日記を始めた意義があったのかな。
Serresは、バシュラールとの関係で初期の翻訳をいくつか読んでいたのでスラスラ読めるかと思っていたが、一度挫折していた。美学がわからなかったから。

改めて自分の関心領域を絞ってみると、戦前戦後を通しての「古典とのかかわり方」にあったように思えてきた。谷崎潤一郎『蓼食う虫』『陰翳礼讃』・・・保田與重郎『日本の橋』・・・坂口安吾『日本文化私観』・・・小林秀雄の「当麻」「西行」「本居宣長」といった古典批評・・・石川淳花田清輝歴史小説・・・この辺りに端を発して。もちろんやり尽くされてるかもしれないけど。
そう考えると、ロマン派の美学、カントの美学は必須だな。ちゃんと勉強しよう。反省。

西田つながりで桧垣立哉『西田幾多郎の生命哲学 (講談社現代新書)』なんかはどうなんだろう。桧垣さんの授業はキャンパス違うから潜れなかったな。興味あったんだけど。ドゥルーズ礼賛の人たちって正直まだ??なんだけど、この人たちより魅力的なのは、わからないでもない。


そうそう今日は安吾忌のイベントがあったようだ。遠い、高いで行けなかったけども、一人「日本文化私観」を再読して思いをはせてみる。