パッチギ!

パッチギ!』を見る。『レイクサイドマーダーケース』と迷うが、後者は後日にまわすことに。客層の年齢層がかなり高くカップルが少なかった。ほとんどは同時上映の『Mr.インクレディブル』に。東京の友人によると『レイクサイドマーダーケース』見に行ったら客が1桁しかいなかったらしい、それよりはマシか。
以下は感想(ネタバレもあるので注意)。


いかにもな青春映画でおもしろかった。『岸和田少年愚連隊』を髣髴とさせる映画館やバスのシーンもあり、ケンカシーンなどはそれ以上の迫力だった。演技もよく、朝高生のなかには朝鮮語が拙い子もいたが、演技そのものはリアルで見応えのある映画らしい映画と言える。井筒監督本領発揮の佳作。
最も感動的なのはやはりラストシーン。朝鮮人側から拒絶され橋の国境で一度はギターを破壊するがそれでもラジオ局で「イムジン河」を歌い上げる康介。その歌が流れるラジオを皆にしっかりと突き出して国境の橋を越えラジオ局へと向かうキョンジャ。向かい合う二人が交わす言葉。その間違った朝鮮語、過ちをも笑って受け入れ、二人は共に歩み始める。この映画は決してプロパガンダではない。
ちなみに僕は朝鮮学校出身ということを一応書いておく。が、だから褒めているわけじゃない。学校嫌いだったしね。