映画

海を飛ぶ夢

尊厳死・安楽死については立岩真也『弱くある自由へ』参照。 主演男優の圧倒的な存在感に圧倒。生身の肉体の持つ力、存在そのものの力、ただ<ある>ことの威力。

エレニの旅

テオ・アンゲロプロス監督最新作『エレニの旅』を見に行く。 おそらくこの映画に「映画の可能性」を見出すことはできないだろうし、『旅芸人の記録』の縮小再生産だと言われればそれまでなのかもしれない。 それでも。『ユリシーズの瞳』や『永遠と1日』の…

バッド・エデュケーション

ペドロ・アルモドヴァルのファンなので。新宿にて(新宿で迷子になる率高し)。 ご本人も言ってるように、かなり成熟した作品。完成度が高く、むしろ高すぎて困ってしまうくらい。もしかしたら、次の作品は初期のようなものになるのではないか?と早くも妄想…

エターナル・サンシャイン

ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットが名演。たしかに、あまりにもまとまりすぎてる感はあるけど、下手な衒いはない。秀作。

『遙かなる国の歌』

実家を出る前にBSで鑑賞。 日活。小林旭。1962年。いかにもな作品。ストーリーやキャラ造詣はめちゃくちゃ(←否定的な意味で)。Vシネみたいなもん(←これも悪い意味で)。だが、意外と見れたのは音楽(jazz)のせいか。それとも昔気質の職人的な映像作りの…

『夜霧の恋人たち』

トリュフォー『夜霧の恋人たち』をビデオで。ジャン=ピエール・レオに惚れ直す。ああん。

12人の優しい日本人

昨日、中原俊監督『12人の優しい日本人』を姉がレンタルしてきたので鑑賞する。 見ていてすぐ三谷幸喜脚本だとわかった*1。三谷テイストにはもう飽きているので辛いところ。この人、幅狭いし。でもやはり、昔のがよかったね、笑いのセンス。おもしろかった…

『オペラ座の怪人』

本当は『とにい田北煮』を見るはずだったのが、同行友人のたっての希望により『オペラ座の怪人』に変更。 ストーリーとか今更とやかく言いません。久しぶりに予算たっぷりのハリウッド映画を映画館で見た。パソコンで圧縮動画ばかり見た後にテレビ画面みたと…

テープ劣化してきてるよ、どうしよう

お昼に、友人と、むかしBSでやってたのを録画したロベール・ブレッソン『少女ムシェット』を見る。友人寝る。コイツとはもう映画を見ないと誓う。起きないので『バルタザールどこへ行く』も見る。有意義な午後だった。眠くなったので寝て、夜に起きる。生活…

ブックオフでまたまた100円CD

二日前に続きまた100円CDを購入。今回は有名どころで、バルビローリのブラームス四番。 asin:B0000896MZ 繊細に琴線に触れてくるブラームスだが下手をするとオヤジ臭い哀愁と化す危険もある。このバルビローリ+ウィーンフィルは、僕には、ギリギリのライン…

『レイクサイド マーダーケース』

客足を心配しつつ足を運んでみたら・・・6時45分の回で10人くらい?やっぱ人入ってないなぁ〜、と見る前から映画よりも監督のその後を心配する。 映画自体は良作と言っていいと思う。点数甘い?たしかに原作はしょーもない。ミステリーとしてもサスペン…

パッチギ!

『パッチギ!』を見る。『レイクサイドマーダーケース』と迷うが、後者は後日にまわすことに。客層の年齢層がかなり高くカップルが少なかった。ほとんどは同時上映の『Mr.インクレディブル』に。東京の友人によると『レイクサイドマーダーケース』見に行った…

フランソワ・オゾン監督『8人の女たち』

DVDで鑑賞。ささいな身振りや動作、ディテールが微笑ましい佳作。「女性の本質を描いた」なんて言われたりもしてるみたいだけど、そんな鬱陶しいドロドロした感触はありません。むしろ「女性的」なのは監督の細やかな演出か。