ル・クレジオ『もうひとつの場所』

フランスのラジオで行われたインタビュー集。
初期の都会的(?)キチガイ的作品から、自然(イナカ)的調和的作品への移行を考える上でヒントになる。
やっぱり彼は変な(すてきな)ヤツだったということ、これは再確認。
「アフリカ」は「ヨーロッパ」を経由しないと理解できないのと同様に、「中南米」もやはり「ヨーロッパ」を経由しないといけない。
それを生まれながらに(そのような場所に存在していることに自覚的であったということか)できるのがル・クレジオの強みか。